マニアの主流はなぜガラスレンズか
なぜ今もガラスレンズなのか
メガネ用のレンズといえば、20年前は主流はガラスレンズでした。
全面均一な光学研磨ガラスレンズ(全均レンズ)がメガネ用の主流でした。
そのころから、プラスチックレンズが広がりだしました。
眼鏡店では、ガラスに対してプラスチィックレンズを使ってみませんか、と確認をしていたものです。
現在までにプラスチックレンズは、軽い・加工しやすい・着色も可能などのメリットが受け入れられるようになってきたのです。
現在はプラスチックレンズ(樹脂製のレンズ)が90%以上使われています。
研究が進み、材料の性能向上やレンズの設計や表面コート技術の進歩とともに、一般の方はメガネ用のレンズはプラスチックだけとしか知らない方もおられるでしょう。
ガラスレンズの特徴は、手入れが楽・傷がつきにくい・耐久性がある・透過率が高い・歪が少ない・フレームに入れても歪がでない。ガラスとプラスチックレンズの同じ透過率のものを見比べても、数値以上にガラスのほうが透明感があるのが分かる方も多いです。長時間掛け続けても眼精疲労や頭痛などの原因を軽減します。
プラスチックレンズを使用している方で、眩しく感じる、目が疲れる、といったときにレンズをよく確認すると、表面に擦り傷があったり、コーティングのひび割れなどが原因になっている時があります。
プラスチックレンズは割れないとはいわれても、ガラスレンズにおいてもFDAによる耐衝撃テスト 約16gの鋼球を1.27mの高さから落下させて試験をクリアーしています。試験合格したものが市場にて販売されています。
メガネ以外で使用されているレンズには
ビデオカメラ・カメラ全般の比較的高額な商品においてはレンズはガラス製です。
顕微鏡や双眼鏡などの光学機器。
車の窓はほとんどガラスです。
車のフロントガラスなどがプラスチックに切り替わるようになるのであれば、ガラスよりプラスチックのほうがすぐれたものになったといえるかもしれません。しかし、すべての性能でガラスに勝るものはすぐには開発できないでしょう。
なぜ今でもマニアの主流としてガラスレンズが選ばれるのか。
特にフィッシング業界では一点を注視することが多いので眼精疲労が起きにくいガラスレンズを使用しています。
同じように長時間の運転やドライブや目を酷使する場合、ガラスレンズの性能を知っている方はガラスレンズを使用しています。
特にガラス偏光レンズを使用したサングラスは
樹脂製のサングラスレンズと比較すると、歪・眼精疲労など、性能の差を計測値の差以上に使用感で大きく気付くでしょう。
だからマニアほどガラスレンズを使用するのでしょう。