老視

老視とは

年をとるに従い目が、ものを見る調節力が減少する状態をいいます。
調節は水晶体(目の中のレンズ)で行っており、網膜に焦点を合わせるために、水晶体が膨らんだり戻ったりと厚さをかえて、ピントを合わせるのです。
年をとると水晶体の弾力性が低下していくことにより、水晶体はピントが合うまで膨らませられなくなるのです。
よって、正視の人でも、または、遠方を重視したメガネを使用した場合は、近くのものが見えにくくなります。
現れる症状として、
1.メガネをかけているのに近くが見えづらい
2.少し読む距離を離すなど調整すると見える
3.読書で目がすぐ疲れやすくなる
4.メガネをかけているのに疲れることが多くなる。
5.乱視により遠くでは気付かず、近くが見えづらくなる。
などがあらわれます。
このような症状が現れてきたら、老視用のメガネを持つことをおすすめします。
メガネ等によりレンズの力を借りて、近くを見るためピントを合わせるのです。
この目の調節力は、30代後半から衰え始め、気が付きだすのは多くは45歳以上からのようです。

老視は誰にでも起こる老化現象です。
進行を遅らせるためには、
最初は、老眼鏡をかけるということに躊躇するかもしれませんが、目を疲れさせないように、適正な眼鏡を使用していくことが大切です。
目の健康管理の面では、充分睡眠をとる、規則正しい食生活、適度な運動を行うなどです。
栄養面では、ビタミンA、たんぱく質、ビタミンBをとることなどがあります。